オウム真理教で化学兵器開発の中心とされ、地下鉄サリン事件のサリン製造役などとして殺人罪や同未遂罪に問われた元幹部遠藤誠一被告(46)=札幌出身=の控訴審判決で、東京高裁は31日、求刑通り死刑を言い渡した1審東京地裁判決を支持、被告の控訴を棄却した。
池田修裁判長は「地下鉄サリン事件は無差別大量殺人を企てた、わが国犯罪史上、例を見ない危険で残虐卑劣な暴挙。被告はサリン生成に主体的に関与し、刑事責任は実行犯に勝るとも劣らない」と判決理由を述べた。
一連の事件では計13人に死刑判決が出て、松本智津夫死刑囚(52)=教祖名麻原彰晃=ら2人は確定。9人が上告審で争っている。控訴審段階は遠藤被告と元幹部中川智正被告(44)。
控訴審で弁護側は「地下鉄サリン事件の実行行為自体には関与していない。松本被告のマインドコントロールを受けており、武器を作っただけで極刑とは重すぎる」として死刑を回避するよう主張。
これに対し、池田裁判長は「松本サリン事件で現場へ同行し悲惨な結果を痛感していたのに、地下鉄サリンでも松本被告の指示でサリン生成にかかわった。犯行に欠くことのできない重要な役割を担った」と指摘。責任能力についても「自由な意思決定機能が奪われていたと到底言えず、自らの判断で犯行に加担した」と判断した。
(北海道新聞より引用)
2007年6月11日月曜日
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